「年金は早くもらった方がいいの?」
「遅らせた方が得って本当?」
年金の受給タイミングは、多くの人が迷うポイントです。
結論から言うと、
👉 どちらが得かは“人によって違う”のが正解です。
ただし、それぞれにメリット・デメリットがあり、
👉 考え方を間違えると後悔につながる可能性があります。
この記事では、繰上げ・繰下げの仕組みと、後悔しない判断のポイントをわかりやすく解説します。
1. 繰上げ・繰下げとは?
繰上げ受給
👉 60歳〜64歳で早くもらう
繰下げ受給
👉 66歳〜75歳まで遅らせる
原則
👉65歳から受給が基本です
2. 繰上げのメリット・デメリット
メリット
① 早く受け取れる
👉すぐに収入を確保できる
② 総受給額が増える可能性(短命の場合)
👉早く亡くなると有利になることも
デメリット
① 一生減額される
👉最大で24%減額(昭和37年4月1日以前生まれの方は30%)
② 取り消しできない
👉後から変更不可
③ 障害年金に影響
👉繰上げ後は障害年金が受けられなくなる可能性あり
3. 繰下げのメリット・デメリット
メリット
① 年金額が増える
👉最大で約84%増額
② 長生きすると有利
👉総受給額が増える
デメリット
① 受給開始が遅れる
👉その間の生活資金が必要
② 早く亡くなると不利
👉受給総額が少なくなる
③ 税金・社会保険料が増える
👉年金額増=負担増の可能性
4. 損益分岐点の考え方
ここが気になるポイントです。
以下が毎月の年金額を15万円と仮定した場合の受給額です。
| 受給開始 | 75歳時点 | 80歳時点 | 85歳時点 | 90歳時点 |
| 60歳受給 | 2,052万円 | 2,736万円 | 3,420万円 | 4,104万円 |
| 65歳受給 | 1,800万円 | 2,700万円 | 3,600万円 | 4,500万円 |
| 70歳受給 | 1,278万円 | 2,556万円 | 3,834万円 | 5,112万円 |
一般的な目安
👉 80歳前後が分岐点
👉あくまで目安であり、個人差があります
5. よくある誤解
誤解① 繰下げが絶対に得
→ ❌ 長生き前提の制度
誤解② 繰上げは損
→ ❌ 状況によっては合理的
誤解③ 一度決めても変更できる
→ ❌ 原則変更不可
6. 実務での判断ポイント
ここが一番重要です。
① 健康状態
- 長生きできそう → 繰下げ
- 不安あり → 繰上げ
② 貯金・収入
- 余裕あり → 繰下げ
- 生活費が必要 → 繰上げ
③ 働く予定
- 働く → 繰下げ
- 働かない → 繰上げ
④ 家族構成
- 配偶者の年金
- 遺族年金
👉総合的に考える必要あり
7. 実務でよくある後悔
ケース① とりあえず繰上げ
👉後から「減額がきつい」と気づく
ケース② 繰下げしすぎ
👉受給前に亡くなる
ケース③ 税金を考慮していない
👉手取りが想定より少ない
【実務的アドバイス】
繰上げ・繰下げは、
👉 生活の安定を優先すること
そのためには
- 収入
- 支出
- 健康
- 家族
を総合的に判断することが必要です
さらに重要
👉 一度決めたら変更できない
ここは必ず意識しておくべきポイントです
8. まとめ
繰上げ・繰下げのポイントを整理すると
- 繰上げ → 早くもらうが減額
- 繰下げ → 遅くもらうが増額
- 正解は人によって異なる
そして、
👉 自分の状況に合った選択をすることが最も重要
です。
【次回は】
「離婚した場合の年金はどうなる?合意分割について」
分かりやすく解説していきます。

